株式会社 フライズ 苫米地社長

本日は、障がい者の自立訓練施設「サポートセンターひかり」を運営している、株式会社フライズの苫米地社長へインタビューしてきました。


□事業をはじめたきっかけを教えてください

10年以上前に、身内の人間が、精神障害を発症したことがきっかけです。

障がい者の自立支援として、「日中の居場所・日常生活訓練施設(自立・生活支援)」の事業所を運営しています。

現在は精神障害の方を中心に、50名程度の規模で、病院を退院した後の居場所、そして地域社会に復帰するために「皆で励ましあい、皆で元気になれる場所」として活動しております。

人間が生活するうえで基本となるコミュニケーションを身に着けていただくサポートをしていますね。


□今後の事業展開の展望を教えてください

課題として、「病院から地域社会への移行」がありますね。

症状が緩和されて働ける状態になっても、働く就職先という受け皿が絶対的にすくないというのはあります。

実は、事業所をやる前にラーメン屋を2店舗開業しています。これは、自社で雇用の受け皿を創るという目的もあって始めました。

新しい環境に慣れることが苦手な障害者のかたが、見知ったスタッフがいる職場というもの安心感があって地域への移行がスムーズにいくケースが多いです。

今後は就労継続支援の事業所(※就労継続A型・B型)も創り、生活訓練からステップアップし、就労訓練のサポートもしていこうと考えてます。障害者の退院から、生活訓練、就労訓練、職場復帰をトータルでサポートしていきたいですね。

また、飲食業は対面でお客様との接点があるので、「働いて対価を得る喜び」や「直接感謝を言われる喜び」を感じやすい。これが働く自信にもつながる。そういう意味では今後、カフェ等も出店していければと考えてます。


□DATENAを通じてのネットワークへの期待はありますか

ぼく自身も、地域企業との連携のきっかけとして期待しています。

障がい者の方々の労働力を提供しながら、企業側からビジネスプロセスアウトソーシングを受注できれば、お互いがWIN-WINだと感じます。

教育などをし品質を担保することで、単純軽作業から清掃業などのアウトソーシングの受注を考えています。すでに杜幸様と、ラーメン店で提供する製麺製造の部分で連携を取っています。


□仙台・地域への想いを教えてください

表に出ている様で、閉鎖的な文化がある。もっと仙台を変えていきたい、もっと良くしたいという想いが強いです。

障がい者に関してもまだまだ先入観が強い、企業も地域の人も当たり前に障がい者を受け入れる文化を創っていきたいですね。


気さくな人柄の中にも熱い想いを語っていただいた社長、福祉に関しても、地域に関してもより良くしていきたいという想いがひしひしと伝わってきました。

また、経営されているラーメン店「らぁめんBar 豚三郎」は、2013年つけ麺博「全国3位」実績がある、知る人ぞ知る名店だそうです。

ぜひ、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

苫米地社長、ありがとうございました!



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